先駆者、開拓者の事をパイオニアと言う。
いつの時代も先駆者はバカにされる。先の見えない暗闇に飛び込む様は滑稽に見えるものだ。
だがしかし、いつも時代の先端に立つのは恐れ知らずのそのバカ達である。

これは１０数年前の話だ。

私が高校を卒業して間もなく独り暮らしを始めた時の話だ。
私はピザをこよなく愛していた。自他共に認めるデブだった。
控えめに言っても週５でピザを食べていたと思う。ピザとコーラさえあれば戦争は無くなると思っていたほど心の底から愛していた。
丁度そんな時期に、インターネットで「出前館」なるサイトができたのを覚えている。
デブな私は当時こう思った。
「電話で数十秒あれば事足りてるのに敢えてそこをビジネスにするなんて誰が使うんだよ、ぜってー流行らんわ」
いつものように私は電話でデリバリーを頼んだ。女性ではなく勿論ピザをだ。
ほどなくして商品が届く。だが様子がおかしい、、
２ℓコーラのストックは万全、食後のアイスも買い忘れてない。
身に覚えのない恐怖に洗面台まで走ったが鏡の前には無精髭を生やしたデブが立っているだけだった。
ホッとした私はリビングに戻り大好きなピザを食す事にした。

そこでやっと気づく。さっきから感じていた違和感に。
ピザがSサイズなのだ。
何度も言うようだが私は誇り高きデブだ。カカロットのような下級戦士とは一緒にしないで欲しい。
これほどないショックを受けた私は残り僅かの体力を振り絞って店にクレームの電話を入れる。

だがしかし店は「注文は間違いなくSサイズでした」の一点張り。
私はこの世の全てに失望した。

不毛な言い間違い聞き間違い論争はもうこりごりだ。
私が次回から出前館を利用したのは言うまでもない。
このネット注文は文字として残るのだ、注文した商品が。
ネットで出前を頼むパイオニアにまんまと掌を返した瞬間だった。

時が経ち、弊社毛受建材の生コンもネットでオーダーできるようになった。
先駆とはいかないが近隣でこのシステムを導入してるところは少ないと思う。

皆様が私と同じ失望を味わわないよう切実に願っている。。。

ホームページからいつでも注文できるので是非利用してみてください。